毎日使っているアプリ、実はどっち?
普段使っているアプリ、デスクトップアプリなのかWebアプリなのか、意識したことはありますか?
例えば…
- Excel → デスクトップアプリ(でも、Excel Onlineもある…)
- Gmail → Webアプリ
- Visual Studio Code → デスクトップアプリ
- Notion → 実は両方ある!
最近は境界線があいまいになってきて、「あれ?これってどっちなんだ?」と思うこともしばしば。
本記事では、C#やC++でのデスクトップアプリ開発、そしてWebプログラミング、両方の開発現場での知見をもとに、それぞれの特徴、メリット・デメリット、そして開発者視点での違いを解説していきます!
プログラミングを学んでいる皆様が「何を作りたいか」を決めるヒントになれば嬉しいです🥰
そもそも何が違うの?基本の「き」
デスクトップアプリとは
定義:パソコンにインストールして使うアプリケーション
- Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)
- Adobe Photoshop
- Visual Studio / Visual Studio Code
- iTunes
- ゲーム(Minecraftなど)
特徴
- パソコンにインストールが必要
- オフラインで動く(基本的に)
- パソコンの性能をフルに使える
Webアプリとは
定義:ブラウザで動くアプリケーション
- Gmail
- Googleドキュメント
- X(旧Twitter)
- Youtube
- Figma(デザインツール)
特徴
- インストール不要
- ブラウザがあればどこでも使える
- 基本的にインターネット接続が必要
最近はElectronなどの技術で、「見た目はデスクトップアプリだけど、中身はWeb技術」というアプリも増えています。
- Visual Studio Code
- Slack
- Discord
- Notion(デスクトップ版)
これらはWeb技術(HTML / CSS / JavaScript)で作られているけど、デスクトップアプリとして動くという面白い存在です。
徹底比較:デスクトップアプリ vs Webアプリ
1. ユーザー視点での違い
| 項目 | デスクトップアプリ | Webアプリ |
|---|---|---|
| インストール | 必要 | 不要 |
| アップデート | 手動(または自動通知) | 自動(ブラウザを開くだけ) |
| 動作速度 | 高速 | やや遅い(通信に依存) |
| オフライン | 使える | 基本的に使えない |
| マルチデバイス | 各デバイスにインストール必要 | どこでも同じように使える |
| 容量 | ストレージを消費 | ブラウザだけでOK |
2. 開発者視点での違い
| 項目 | デスクトップアプリ | Webアプリ |
|---|---|---|
| 配布 | インストーラが必要 | URLを教えるだけ |
| 更新 | ユーザが更新してくれるまで待つ | サーバ側を更新すると全員に反映 |
| 環境依存 | OS別に開発が必要なことも | ブラウザに依存 |
| 開発言語 | C#、C++、Swift、Kotlinなど | HTML / CSS / JavaScript |
| 学習難易度 | 高め (OSの仕組みを理解する必要有) | 中程度 |
| デバッグ | 環境ごとに確認が必要 | 開発者ツールで楽 |
3. パフォーマンス
デスクトップアプリの方が有利な理由
- パソコンのCPU、GPUを直接使える
- メモリを自由に使える
- ファイル読み書きが高速
- ネットワーク通信の遅延がない
動画変種ソフト(Adobe Premiere等)やゲームは、やはりデスクトップアプリが強い傾向にあります。
ただ、最近のWebアプリはWebAssemblyという技術で、かなり高速になってきています。
それぞれのメリット・デメリット
デスクトップアプリ
✅ メリット
- パフォーマンスが高い
- 重い処理(動画編集、3Dレンダリング、ゲーム)に向いている
- レスポンスが速い
- オフラインで使える
- インターネットがなくても作業できる
- 飛行機の中でもOK
- OSの機能をフル活用
- ファイルシステムに自由にアクセス
- デバイス(カメラ、マイクUSBなど)と連携しやすい
- 通知、ショートカットキーなど、OS標準の機能を使える
- セキュリティ面で有利なことも
- ローカルで処理するので、機密データを外に送らなくていい
❌ デメリット
- インストールが必要
- ユーザに「ダウンロード→インストール」の手間をかける
- インストーラを作るのも開発者の仕事
- OS別に開発が必要
- Windows版、Mac版、Linux版…それぞれ調整が必要
- 特にC++だと、OSごとにコードを書き分けることも
- あるある:C++でWindowsアプリを作った後、Macで動かすための移植作業に予想以上の時間がかかるケースも少なくありません。
- アップデートが面倒
- 新機能を追加しても、ユーザが更新してくれないと届かない
- 「古いバージョンを使い続ける問題」が発生
- 配布・管理が大変
- Windows:exe、Mac:dmg / pkg、Linux:deb / rpmなど形式が異なる
- ストアに公開する場合、審査が必要(App Store、Microsoft Storeなど)
Webアプリ
✅ メリット
- どこでも使える
- パソコン、スマホ、タブレット、どのデバイスからもアクセス
- 職場のPC、家のPC、どちらでも同じデータ
- インストール不要
- URLを開くだけで使える
- ユーザのハードルが低い
- 自動アップデート
- サーバ側を更新すれば、全ユーザに即座に反映
- クロスプラットフォーム
- 基本的にブラウザさえあれば動く
- OS別の調整がほぼ不要
- データの共有・コラボレーションが楽
- Googleドキュメントみたいに、複数人で同時編集できる
- データはサーバにあるので、どこからでもアクセスできる
❌ デメリット
- インターネット接続が必要
- オフラインだと使えない(PWAで改善されつつある)
- 通信が遅いとストレス
- パフォーマンスに限界がある
- ブラウザという「箱」の中で動くので、制約がある
- 超重い処理(4K動画編集)などは難しい
- ブラウザ依存
- Chrome、Firefox、Safari…それぞれ微妙に動作が異なることも
- 「Chromeでは動くけどSafariで動かない」問題
- セキュリティの考慮が必要
- データがネット上を流れる
- サーバのセキュリティ対策が必須
- XSS、CSRF、SQLインジェクションなどの脅威
- ブラウザの制限
- ファイルシステムへのアクセスが制限されている
- 一部のデバイス機能が使えない(改善されつつある)
どんな場合にどちらを選ぶ?
デスクトップアプリがおすすめのケース
- 高負荷な処理が必要
- 動画編集、3Dモデリング、ゲーム、科学計算など
- 例:Adobe Premiere Pro、Blender、Steam
- オフラインでの作業が必要
- ネット環境がない場所でも使いたい
- 例:音楽制作ソフト、オフィスソフト
- OSの機能を深く使う
- ファイルシステムに直接アクセス
- デバイス(プリンター、USBなど)との連携
- 例:ファイル管理ツール、バックアップソフト
- セキュリティが最重要
- 機密データをローカルに保ちたい
- 例:パスワードマネージャー(1Password、KeePassなど)
Webアプリがおすすめのケース
- 多くの人に使ってもらいたい
- インストールのハードルを下げたい
- 例:SNS、ブログサービス、ショッピングサイト
- マルチデバイス対応が必須
- スマホでもPCでも使いたい
- 例:メール、クラウドストレージ、タスク管理
- リアルタイムなコラボレーション
- 複数人で同時編集したい
- 例:Googleドキュメント、Figma、Miro
- 頻繁にアップデートする
- 新機能をすぐに届けたい
- A/Bテストなど、細かい改善を繰り返したい
- 例:SaaS(Software s a Server) 全般
- 情報の発信・共有
- ブログ、ニュースサイト、ポートフォリオ
- URLで簡単にシェアできる
開発者向け:技術スタックの違い
実際の開発現場で使われている技術を紹介します!
デスクトップアプリ開発
Windows
- C# + .NET ( WPF, WinForms )
- Visual Studioで開発
- 多くの企業アプリで採用されている
- UIデザイナーが使いやすい
- C++
- Qt(クロスプラットフォームフレームワーク)
- パフォーマンス重視のアプリに
Mac
- Swift + SwiftUI / UIKit
- Xcodeで開発
- Mac / iOS専用
Linux
- C++ + Qt
- Python + Tkinter / PyQt
クロスプラットフォーム
- Electron(Web技術でデスクトップアプリ)
- HTML / CSS / JavaScript
- VS Code、Slack、Discodeもこれ
- Flutter(最近人気!)
- Dart言語
- モバイル、デスクトップ、Webすべてに対応
Webアプリ開発
フロントエンド(ユーザが見る部分)
- HTML / CSS / JavaScript
- React / Vue / Angular(フレームワーク)
- TypeScript(JavaScriptの型付き版)
バックエンド(サーバー側)
- Node.js(JavaScript)
- Python(Djamgo、Flask)
- Ruby(Ruby on Rails)
- PHP(Laravel)
- Java(Spring)
データベース
- MySQL、PostgreSQL(リレーショナルDB)
- MongoDM(NoSQL)
まとめ
デスクトップアプリとWebアプリ、どちらが優れているわけではありません。
デスクトップアプリ:
- パフォーマンス、オフライン、OS深く統合
- 学習曲線は急だが、やりがいがある
Webアプリ:
- どこでも使える、アップデート簡単、コラボしやすい
- 学習リソースが豊富、仕事の需要が多い
今は境界線があいまいになりつつあり、ハイブリット型も増えています。
一番大事な事:「何を作りたいか」を明確にして、それに合った技術を選ぶこと。
迷ったら、まずはWebから始めて、必要に応じてデスクトップを学ぶのがオススメ!☺️
皆様はどんなアプリを作りたいですか?





